仏像を好きになったきっかけ


今回はお客様によく聞かれる仏像を好きになったきっかけのお話。
学生時代は仏像を中心に学び、ゲストハウスでも仏像のお話をすることが多くあります。実際は仏像に限らず、絵画や建築、古陶磁など日本の古い物に興味があります。


さて、具体的なきかっけをお話しする前に『回心』のお話を。
回心とは宗教において、心の変化によって信仰に至ることを意味しています。
キリスト教では罪を認め、神への信仰に立ち返ること。仏教においては(えしん)と読み、心を改めて仏教に帰依することを意味します。
また、回心は宗教的な奇跡によってひきおこされます。人は奇跡によって神仏の存在を確信し、信仰の道に至るのです。


美術においても似たことが言えます。何かの作品を見る機会があり、その作品と出会ったことによって大きく心が動かされ、美術への“信仰”に至ります。
美術が宗教を土台として発展してきたものが多いのは、美術が心を動かす、回心を引き起こす力を持っているということを知っていたからかもしれません。


話がそれましたが、わたしにも仏像に興味を持つ、回心をする大きな出会いがありました。中学生の時に行った京都奈良への修学旅行です。
私の学校は少人数に分かれて、班ごとに好きな寺社を周ることができました。中学生の時分ですから、清水寺や金閣寺など有名どころを周るのが定番でした。私はなぜかパンフレットやガイド本で見る仏像に強く惹かれ、勝手に仏像をメインに周る計画を立てました。班員のみんなあの時はごめんね。

当日いろいろな寺社を拝観したのですが、東寺講堂・立体曼荼羅を拝観したときは忘れられません。薄暗い堂内に入ると仏像が所狭しと並び、震えるような感動を覚えました。
特に五大明王像に目を奪われ、蒸し暑い日だったのですが、憤怒の表情に汗が引き、息をするのを忘れました。

以降、仏像が心に焼き付き、図録を読むことはもちろん、上野にある国立博物館を頻繁に訪れました。2003年の「空海と高野山」、2006年「一木にこめられた祈り」を見てより一層仏像にのめりこみます。



仏像を好きになるきっかけを少し大げさに書いてしまいましたが、仏像に限らず皆様も心を大きく動かされた出会いや経験はあると思います。もし琥珀に宿泊する機会があれば、お茶でも飲みながらゆっくりと聞かせてください。

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